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2024.01.16

打抜き加工 ~歪みについて~

営業部の牛島です。

 

以前、当社のお仕事の内容として簡単ではございますが

打ち抜き加工についてご紹介させて頂きました。

 

そこで今回は打ち抜き加工についてもう少し深掘りした内容を

お話していきたいと思います。

それがなにかというと『歪み』(※地方によってはタイコと呼ぶ場合もございます。)

という現象です。

 

歪みは使用用途によっては、性能に影響を与えてしまう場合もあり、

当社では見積の段階でお客様へも説明を行い、ご理解頂くよう心掛けております。

その為、非常にマニアックな内容ではありますが今回取り上げてみました。

 

 では、歪みとはいったい何なのか、、、

簡単にご説明すると、厚みの厚い発泡材料などを打ち抜き加工をする際に、

トムソン型で押し潰すように打ち抜き加工を行う為、発泡材料が横に膨れることで

膨れた状態でトムソン型の刃が入ってしまうことから製品の側面にU字のような歪みが発生する現象です。

 

どうでしょうか、皆さんお分かりになりますでしょうか?

ちなみに私は入社時の研修で口頭で説明されてもちんぷんかんぷんでした(笑)

 

ということで、レイアウトで説明していきますね。

 

打抜き加工を行う際、以下レイアウト図の通り

プレス機のテーブルに発泡材料を置き、プレス機にトムソン型をセットします。

※加工機によってはトムソン型が材料の下にくることもあります。

準備が出来たらトムソン型で材料を押しつぶすように

上から圧力をかけていきます。

その際、圧力によって材料が横に膨らんでいきます。

さらに押しつぶしてトムソン型の刃で材料を抜き切ります。

その際材料がさらに横に膨らんでいきます。

そして打ち抜き加工が完了し、圧力が無くなると

押しつぶされ横に膨らんでいた材料が元に戻ろうとする為

下記レイアウト図のようなU字の歪みが発生します。

 

ご理解頂けましたでしょうか。

今回は分かりやすいように左右対称で歪みを発生させていますが

発泡材料の密度のバラつきや、製品形状等により左右非対称で発生する場合もございます。

 

また、どの程度の歪みが発生するのかについては同材料であっても

材料LOTでの密度のバラつきにより差があり、一概にお伝えすることも難しい現象です。

 

ただ、歪みをゼロにすることは出来ませんが、なるべく抑制させるノウハウはございますので

是非歪みでお困りごとがあれば、当社までご相談頂ければと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。